Z02 11:30–12:30 Z会場(11階・部屋名は調整中)
有機農業の当事者・トクイテンと愛知県が考える、実証実験で終わらせない農業DXの条件
FOOD JAPAN SUMMIT 2026 in NAGOYA(TechGALA)
農業の人手不足を解決する方法として、AIやロボット、自動化技術への期待が高まっています。
しかし、展示会や実証実験では動いていた技術が、実際の農場では使われなくなることも少なくありません。
作物の状態は一つひとつ異なり、天候や気温、圃場の形、栽培方法も農家によって違います。導入費だけでなく、保守、通信、教育、作業手順の変更にも費用と時間がかかります。故障したときに作業が止まる、操作できる人が限られる、機械に合わせて栽培方法を変えなければならないといった問題もあります。
では、農業技術は何を、どこまで解決できれば「使える」と判断できるのでしょうか。
本セッションでは、有機ミニトマトを自ら生産しながら、AIや農業ロボットの開発と実運用に取り組む株式会社トクイテンの豊吉隆一郎さんと、「あいち農業イノベーションプロジェクト」を推進する愛知県の荻野和明さんが、農業DXの理想と現実を率直に語ります。
トクイテンでは、自社農場を開発現場として、ミニトマトの収穫ロボットやAI選果技術の改良を重ねています。収穫ロボットは実証段階から、栽培スタッフが日常業務で扱う実運用の段階へ移行しています。lp.tokuiten.jp
一方、愛知県は、農業総合試験場、大学、スタートアップなどをつなぎ、現場の課題に対応する技術の共同研究と社会実装を進めています。
開発企業が「つくりたい技術」と、農家が「本当に必要とする技術」は一致しているのか。
人の作業を機械へ置き換えるだけで、経営は改善するのか。農家、技術企業、行政は、どの段階から一緒に取り組むべきなのか。
成功事例だけでなく、開発途中の失敗、現場で使って初めて分かった課題、導入を見送る判断にも踏み込み、農業技術を「試して終わるもの」から「毎日の仕事を支える道具」へ変える条件を考えます。
登壇者
- 豊吉隆一郎さん/株式会社トクイテン 代表取締役
- 荻野和明さん/愛知県 農業水産局農政部 農業経営課 農業イノベーション推進室
- モデレーター
◯セッションで考える問い
- 農作業のうち、機械へ任せる仕事と人が担う仕事をどう分けるのか
- 開発企業の技術と、農家の課題がすれ違うのはなぜか
- 実証実験から日常的な運用へ進む際、何が壁になるのか
- 導入効果を、時間、収量、品質、利益のどの数字で判断するのか
- ロボットに農場を合わせるのか、農場にロボットを合わせるのか
- 故障や通信障害が起きても、農作業を止めない仕組みをどうつくるのか
- 小規模な農家でも導入できる価格と仕組みをつくれるのか
- 行政は、補助金以外にどのような役割を担えるのか
- 実証実験で終わらず、地域へ普及する技術には何が必要か
◯このセッションで目指す成果
農業者が抱える具体的な作業課題と、技術企業が持つAI・ロボット・データ活用の技術を持ち寄り、実証や導入を検討できるテーマを見つけます。
「どの作業に、どの技術を、何のために導入するのか」を整理し、農場見学、課題の聞き取り、試験導入、効果測定など、農業者・技術企業・行政による次の連携につなげることを目指します。
タイムテーブル
DAY12026年12月15日(火)
10時半〜21時・セッション(講演)・ランチネットワーキング・試食ブース・スナックかすがい・ネットワーキングパーティ
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