Z10 12:50–13:40 Z会場(11階・部屋名は調整中)
東海の農業女子と農林水産省が考える、地域の農産物を束ねて売る仕組み
FOOD JAPAN SUMMIT 2026 in NAGOYA(TechGALA)
一軒の農家だけでは、対応が難しい注文があります。
必要な量をそろえられない。複数の品目を用意できない。収穫時期や品質にばらつきがある。加工設備、販売拠点、物流、人手が足りない。良い農産物をつくっていても、こうした条件が整わなければ、スーパー、飲食店、ホテル、食品メーカーなどとの継続的な取引にはつながりません。
では、地域の農家がそれぞれの強みを持ち寄れば、一人では届かなかった売り場へ商品を届けられるのでしょうか。
本セッションでは、東海地域で異なる農業と地域づくりに取り組む2名の女性農業者と、東海農政局の浦野崇さんが登壇します。
飛騨寺田屋の寺田真由美さんは、自らの農産物を販売するだけでなく、地域の販売拠点となるローカルコンビニや加工施設を運営し、ほかの農家の商品も地域外へ届けています。
久米恵里さんは、地域でつくられた米、麦、大豆などを集め、販売や加工につなげています。
2名の取り組みは異なりますが、共通しているのは、農産物を自分の農場だけで完結させず、地域の人、商品、設備、売り場をつないでいることです。
一方で、農家が集まれば、すぐに一つの産地として売れるわけではありません。
品質や価格をどこまでそろえるのか。誰が注文を受け、集荷し、梱包し、発送するのか。欠品や品質トラブルが起きたときに誰が責任を負うのか。共同で使う加工施設や販売拠点の費用を、どう負担するのか。利益や仕事が一部の人へ偏らないためのルールも必要です。
本セッションでは、成功事例の紹介だけでなく、農家同士が連携する際に実際に起きた意見の違い、負担の偏り、品質管理、価格設定、販売先の確保といった現実的な課題にも踏み込みます。
また、東海農政局からは寺田さんと久米さんが参加している「農業女子プロジェクト※」の取り組みとともに、地域連携を始めたい農業者が活用できる相談先や支援について紹介します。
農家の個性を消して一つにまとめるのではなく、それぞれの強みを残しながら、地域として継続的な注文に応えるにはどうすればよいのか。一人では届かなかった売り場へ進むための、女性の視点を交えた現実的な仕組みを考えるセッションです。
登壇者
- 浦野 崇さん/東海農政局 経営・事業支援部 経営支援課 課長
- 寺田真由美さん/飛騨寺田屋
- 久米恵里さん/愛知県岡崎市
◯セッションで考える問い
・1人の農家だけでは解決できなかった課題
・地域の農産物を、どのように集めて販売しているのか
・加工施設や販売拠点をもつことで、何が変わったのか
・農家同士が連携する際にどのような壁があったのか
・女性農業者だからこそ気づいた地域の課題とは何か
・女性農業者の視点が新たな価値創造にどのようにつなげたのか
◯このセッションで目指す成果
会場に集まる農業者、食品メーカー、飲食店、小売、流通、行政などから、「売りたい農産物」と「探している食材・商品」の情報を持ち寄ります。
セッション後の試食、商品相談、サンプル提出、加工施設の共同利用、複数農家による提案などにつなげ、東海地域の農産物を新しい売り場へ届ける具体的な連携を生み出すことを目指します。
更に、地域で活躍する女性農業者や農業女子プロジェクトの取組を広く周知し、女性の農業参画や地域における活躍の機運醸成を目指します。
※農林水産省が推進する「農業女子プロジェクト」とは、女性農業者の知恵を企業と結びつけ、新たな商品やサービスを開発し、社会に広く発信する取組です。
タイムテーブル
DAY12026年12月15日(火)
10時半〜21時・セッション(講演)・ランチネットワーキング・試食ブース・スナックかすがい・ネットワーキングパーティ
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